真子が広いホテルの浴室でシャワーを浴びていると、
ドアが開いて今野が裸で入ってきた。
「待ちきれなくて、来ちゃったよ。」
今野は若い時はそれなりに活躍したプロのサッカー選手だ。
日本代表にも選ばれたこともある。
だからこそ、引退して10年もたった今でもサッカーに関わる仕事を出来ている。
今だってしっかり鍛えている。
黒く焼けた体、腹筋が目に入った。
固く鍛え上げられているお腹を見ているだけで
真子は幸せだ。あそこが熱くなる。
こんなにいい男が私を求めてくれている、
というだけで、幸福になるのだ。
「やめてよ。はずかしいわ。」
そうは言うが、この強引なところ、
ストレートに私を求めてくれる。
夫の哲夫のように何でも察して、面倒みてくれる男も好き。
だけれど、こうやってたまに日本に帰ってきた時に、
ただ自分の性欲をぶちまけたいためだけに、
悪びれもせず私を呼び出す、
そういう男も、好きなのだ。
イケメンの雑な愛撫。束縛しあう二人#4