靖子は目を瞑り、大きく一度深呼吸をした。
そして天井を見上げると、目を見開いた。部屋のライトが眩しかった。
靖子は夫の頭を優しく撫でると、夫のケンに優しく声をかけた。
「いいよ。ケンの部屋行こうか。あっちはフラットシートだから。」
ケンは小さく頷いた。
靖子は堀りゴタツ型のデスクから立ち上がった。
その中から、ケンがもぞもぞと這い出てくる。
「よくそんなところに入ってたわね。」
あきれ顔で苦笑いを浮かべながら、靖子がケンを抱きしめる。
「さっきの男・・・。」
「それより、はやくしようよ。」
靖子はケンの手を握った。
「うん。」
ケンが握りかえす。ふたりは手をつないでフラットシートの部屋へ移動した。
靖子は部屋にはいるなり、すぐにケンをつよく抱きしめる。
ケンは押されて壁に押しつけられる形になった。
靖子は唇をぐいぐいとケンに押し当てる。
口を開かせて、舌をねじ込む。
「や、やすこ、なんかすご、い。」
激しいキスの合間でケンが何か言っている。
「こんなに、激しいキス、するんだね。」
靖子は微笑むと、ケンのシャツに手をかける。
「わたし、もっと、しちゃうよ。」
そう言って、ケンのシャツのボタンを外していく。
3つ外したところで手をとめると、
シャツの隙間からその手をすべらせる。
固い突起物に爪があたる。
「あっ」
ケンが声を出す。
「大きくなってるね。」
靖子の長い爪で、ケンの乳首をツンツンとつつく。
「気持ちいいよ。俺も我慢できないよ。」
ケンも靖子の体をまさぐろうとして、スカートに手をかけようとした。
「だめ。さっき散々いたずらしたでしょ。まだ私の番よ。」
靖子は、乳首をいじくりながら、唇の中にベロを差し込んでくる。
「ううっ、はげしい。気持ちいいよ。靖子。」
ケンが胸を触ろうと手を、靖子の肩から胸へなでていく。
「こらっ。言いつけを守れない男には、ご褒美あげられないわよ。」
そう言って、乳首をいじっていた手を引っ込めた。
「ここで終わりでいいの?」
靖子は、わざと一歩後ろに下がって距離をとる。
「いやだよ。まだこれからエッチしたいよ。それに、まだ乗ってもらってないし。」
靖子はニヤニヤしてる。
「今日はケンは触っちゃダメね。勝手にいたずらしたバツ。私がケンをいじめてあげる。
それで、あの夜なにがあったのか、全部聞かせてあげるわね。さっさと全部脱いで、そこに横になって。」
ケンは言われるがままに服を脱ぐ。
パンツ一枚のまま、仰向けでフラットシートに横になった。
「そういえば、いいものがあったの。」
そう言って靖子は、バッグからおもちゃの手錠を取り出した。
腕の部分は黒いレザーで、その間をシルバーの鎖でつながれている。
「これで動けなくしてあげるね。」
靖子は床に寝そべるケンの手を上に上げさせた。
そしてテーブルの脚をつかませる。その状態で手錠を取り付けた。
テーブルの脚を通した手錠でケンの体は身動きがとれなくなった。
「これでよしと。じゃあ、新しい奴隷との話、君にも聞かせてあげるね。」
そういって、靖子はケンの勃起したパンツを足で軽く踏みつけながら話はじめた。