「僕はこないだのこと、誰にも話してません。主任との約束守ってます。」
後輩である良が思い詰めたように言う。
靖子は一瞬、夫のケンが机の下にいることを忘れた。
少しうつむいてもじもじとする良を見て、靖子は愛おしい、と思っていた。
チラッと靖子が下を向くと、夫が下から見上げている。
うっとりした自分の顔を見られたかもしれない、靖子は顔を真っ赤にし焦る。ひたいに汗が流れる。
「いいのよ、なんでもないの。その話はもうやめましょ。忘れましょ。私たち時間がないじゃない?早くプロジェクトの段取りの話をしないといけないから。」
靖子は早口に伝える。
チラチラと夫を見てしまう。夫はジトっとした目で恨めしそうに見上げている。しかし、その手は太ももや、靖子の指をなぞっている。
(どちらにもバレてしまう・・・。)
靖子は太ももにも、背中にも大粒の汗が流れている気がした。
湿った太ももの異変を、ケンに気づかれてしまうかもしれない。
良が残念そうに呟く。
「そうですか・・・。」
靖子はそのまま捲し立てる。
「ね、忘れましょ。早く次の話をしま、、あんっ。」
ケンが太ももの汗、そしてパンティーの中の湿りを舐めとっていた。
「もしかして、主任。今、僕を誘ってますか?それならいくらでも頑張ります。
僕の顔にまたがってあそこを舐めさせてくれたこと。一生忘れません。」
(あ、終わった・・・・。)
「あーーっと、ごめんちょっと電波の調子が悪いみたい、ごめん!」
そういって急いでパソコンをバタンと閉じた。
夫のケンは靖子の股の中に、顔を埋めている。
「えーっと・・・。」
靖子は何を言っていいか、考えあぐねていた。
「・・・したい。」
何かをケンがボソボソと言っている。
「え?どうしたの?」
靖子は聞き取れず夫に聞き返す。
「俺だってしたい。」
耳まで真っ赤にして夫が何か、パンティに顔を埋めながら言っている。
「ごめん、何をしたいの?」
なるべく優しく靖子はケンに聞いた。
「俺も靖子と顔面騎乗位がしたい。」
夫は太ももの間から顔を出して恥ずかしそうに靖子に伝えた。