久しぶりに夫婦でワインを飲んだ。少し飲みすぎたかもしれないと夫は思っていた。
子どもがキャンプに出掛けていて夫婦だけのディナーを楽しんだのだ。
それから2人一緒に風呂に入った。そんなことは何年振りか思い出せない。それから少し飲み直して、乱れたパジャマのままベッドに雪崩れ込んで、抱き合い転がりながらお互いに撫であったりキスしたりしながら和やかな時間を過ごしている。
特に妻の方は久しぶりに飲んだアルコールのせいで饒舌だ。だいぶ気を大きくしているようである。夫はふと思った。今日なら聞きたかった話題を切り出せるかもしれない。
夫は酔った勢いに任せずっと切り出せなかった話題を投げかける。
「今までの僕たちのセックスに満足してた?」
自分の心臓の音が大きくて周りに響いているのではないか、というほど、喉から搾り出してそう妻に聞いた。
「んっ?どういうこと?優しいしいつも楽しんでるよ。今日も久しぶりだし、したいな、と思ってたよ。」
妻は恥ずかしそうに答える。
「いや、もっとこうして欲しいとかそういうのあったりするのかなーって思って。」
どう切り出していいか、ここでやめておくか、など夫の頭の中は高速に回転していた。そして思い切って切り出す。
「他の男の人としてみたい、と思うことって・・・、ある?」
「えーなにそれ。無いよ〜。そんなことー。気持ち悪いよ。」
妻は、ケラケラと笑いながら夫の乳首を撫でたり、引っ張ったりしている。だいぶ酔っ払っているんだろう。
「じゃあさ、もし仮にだよ。気持ち悪い人じゃなかったら、どう?または、考え方を変えて、もし自分が独身だったら、どんな人とセックスしたい?」
夫は一気に興奮からまくし立てる。その熱心さに妻はちょっと呆気に取られながら
「そんなこと言っちゃったら怒らない?」
妻は夫の目を見る。とろんとして眠そうでもあり、いやらしい光も帯びている。かなり酔っ払っているのだろう。それからだいぶ長いことこうして絡み合っているのでかなり興奮しているのかもしれない。妻の話に夫の期待は膨らむ。
「絶対怒らないよ。そういう思考実験だよ。僕もゾクゾクする。」
夫は鼻息を荒くしながら、妻の首筋にキスをする。息が漏れる。
「あんっ・・。知らない人とするのは考えたことないけど、でもっ、言いたくない。傷つけちゃうかも。」
「大丈夫だよ、2人のためだから、本当のことを聞きたいんだ。」
夫は妻の乳房に唇を這わせながら聞き返す。
「本当に言っちゃっていい?驚くかもよ」
夫は息を呑む。妻も覚悟を決めたようで、これから自分がいうことに興奮しているようにも見える。
「元カレの裸を思い出してオナニーしたことはあるよ。」
「えっ、」
夫は自分で聞いたにも関わらず妻の返事に狼狽えてしまった。首から胸へ這わせていた唇が止まる。自分の心臓の鼓動が激しい。平静を装ってなんとか返事をする。
「そ、そうなんだ。元カレね」
妻はまだ興奮と酔いの中にいる。夫の狼狽振りには気づいてない。
「あなたがそんなこというから、なんか思い出しちゃって、あなたと会う前に別れちゃったジムのトレーナーだった元カレ。」
元カレのことなどほとんど聞いたことはない。妻はどんどん呼吸が荒くなってくる。自分でしている話に興奮しているようだ。
「彼はボディビルダーの大会とかにもでてたから、とにかく筋肉がすごくて。どこ触っても固かったの。滑らかな金属みたいな体で。とにかく硬くて。熱いの。」
妻は夫の柔かな胸を撫でながらそんな話を告白する。
「それから、アソコがすごい大きくて、もちろん硬いの。あなたの2倍くらい。それを思い出してオナニーしたことはあるよ。」
恥ずかしそうに夫に抱きつきながら続ける。
「もちろんあなたのことを愛してるのよ。元カレと寄りを戻したいとかそんなのは全然ないんだよー。あなたのその柔らかいくまさんみたいなお腹も大好きー、優しいし。」
夫の上にずるずると体を擦りながら妻が上によじ登り夫に張り付く。夫の胸に、ほてった顔をつけて乳首に息を吹きかけながら妻は続ける。
「でもそういう力強い体のSEXも知っちゃってるから。思い出しちゃうと、懐かしいなって疼いちゃう時はあるよ。」
妻の告白に、夫は頭がクラクラしている。心臓も今にも飛び出しそうなほどのリズムだ。
妻は、夫の手をとって強く引く。そして自分のショーツの中に引き摺り込んだ。こんな強引な妻をこれまでみたことがない。別人じゃないだろうか、と夫は不安になる。ショーツの中に入った手と指に熱い何かが触れた。
「えっ・・」
触れた瞬間、驚いて声をあげる。指がびしょびしょになるほどの愛液である。夫が知っている妻のものではない。シャバシャバと音を立てそうなほど溢れている。
「うっ・・・。あなたの指でも、気持ちいい。ふふっ」
妻の吐息まじりの笑みが溢れる。
夫は狼狽えながらも聞き返す。
「今までにないくらい濡れてる。どうして。こんなの知らないんだけど。」
妻は体を起こして、自分のパジャマのボタンをいやらしく外していく。体をくねらせながらパジャマを下ろしていく。そして背中を丸めて夫の唇に吸い付いつくようにキスをする。夫に馬乗りになった妻を夫は下から見上げる。形の良いプリっとした乳房と、先に乗った乳首が顕になった。見上げる小高い二つの丘もそのさきの突起も、ピンと張り詰めて上を向いている。
妻は、上から夫を見下しながら続ける。
「元カレのを挿れた時の圧迫感を思い出しちゃって・・。ごめんね、あなた。本当はこんなに濡れる女だったの。あなたとじゃこれまで物足りなかっただけなの。」
夫は赤い妻の顔を見上げながら、弱々しい目で妻を見返しながらできるだけ語気を強めてなんとか去勢をはって言い返す。
「隠してたのか。」
妻は、笑いながら答える。
「隠してたわけじゃないよ。あなたがひっぱり出せなかっただけなのよ。お腹に隠れてちょっと窮屈なままの小さいそれだとね。」
そう言って馬乗りのまま、手を伸ばして、見えない夫のペニスを適当に指先で弾いた。
その時まだ夫のペニスはまだ勃起していなかった。正確にはさっきまで勃起していたが元カレの話題で、小さく萎縮して情けない形になっていった。妻の適当でおざなりな触り方で、夫は背中を電流が走ったような刺激を感じた。すぐにビンビンになってしまった。
「元カレの話でこんなにビンビンにしちゃって情けない人ね。バカにされてるのわからないの。」
そう言って妻はぎゅっとペニスを握りしめた。ペニスに鈍い痛みが走る。たまえらず夫は悲鳴をあげる。
「おい、痛い、痛いよやめてくれ」
「これ以上、ぎゅって握ったら、もっとちっちゃくなっちゃうかもね。」
妻はそう言って握るのをやめない。もう片方の手で夫の乳首を力強くひねった。
「ぎゃあっ、もうやめてくれ!」
夫は痛みに目の前が真っ白になり、思わず悲鳴をあげた。
「本当にやめて欲しいの?それにやめてくれって言える立場なのかな。ずっと妻を満足させられなかった夫のくせに。」
妻はギリギリと乳首を捻り、ペニスの根元をきつく締め上げながら夫の顔を上から覗き込む。
「ごめんなさい、や、やめてください。」
夫は泣きそうな顔で妻に懇願した。興奮と痛みで頭がおかしくなりそうである。
「本当はこういうことされたかったんでしょ。それにこういう話、聞きたかったんだよね。あなたは。」
妻はニコニコしながら手を離した。
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第六章夫をローション替わりに
第七章精子を掻き出す
第八章高速ピストンの果て