<彼女の下着は>
男女のセックスにゴールはあるのでしょうか?
卒業がゴールなのでしょうか?
人生80年といわれても、セックスする時間はその半分くらいじゃないでしょうか。18歳〜58歳くらいの40年でちょうど半分。もっとはやく卒業して行く人も多いでしょう。
卒業はセックスをしなくなることなので、一つのゴールではあるでしょう。
でも目指すものとはまたちょっとちがうかもしれません。
充実したセックスをしたことがある、という経験がゴール
充実したセックスを経験したことのある人はすくないと思います。
私自身も数えるほどしかありません。
そしてこれから本当によかったと思えるセックスをあと何回できるんだろうかと真剣に考えてしまうこともあります。そもそも人生であと何回セックスできるんだろうか、と考えてしまうこともあります。
男性はセックスが好き、というけれど本当だろうか。
私も含め男性は素敵なセックスとは何か?
とあまり考えたことはないのではないか、と思うのです。
興奮や刺激とセックスを同一視し過ぎている、という問題があるからです。
いたわり愛しあうセックスについての知識や経験が少ないという問題です。
逆に女性の方が、そもそもセックスへの導入として、
愛や慈しみ、精神的つながり、安心感ということがないと始まらないわけで、
結果として豊かなセックス感をもっていることが多いのではないかと思います。
充実したセックスには「心の通いあい」が欠かせないからです。
男性の心技体の充実した時期は短い
20代は体は元気だけれど、技も心もない、
30代は、技術は多少向上したかもしれない。
40代で、ようやく愛とは何か、と気づいたのかもしれない。
50代になって技も心も理解できても、もう体が反応しないかもしれません。
精神的にはやく成熟できて体も元気な40代に素敵なセックスを経験できることが、強いていえば一つのピークなのかなとも思いました。
男性が一方的な快楽のためにいろんな女性とセックスしたいと思った時に、セックスと愛情について切り離して考えたくなるけれど、そこを切り離している限り、充実したセックスにはたどりつけないというパラドックスがあるのです。
目の前の人を愛していると思えて、はじめて充実したセックスを経験できるのだと思います。