私は結婚している セックス依存症という名のもとに#10

セックス依存症という名のもとに #1 #2 #3 #4 #5 #6 #7 #8 #9

私は結婚している。
でも、離婚したい。
離婚の仕方がわからない。

夫には抱かれたくない。
でも、誰かに抱かれたい。
セックスがしたい。

学生の頃のバイト先で
好きだった人がいた。
その人が携帯のアドレスに残っていた。

バイトを辞めて以来
連絡も取っていなければ
会ってもいない人だった。
私が結婚した事も知らないだろう。

私は何を思ったのか連絡をした。

「お久しぶりです。お元気ですか?」
返事は順調に返ってきた。

「会えませんか?」
彼は気楽にいいよ。と返事をくれた。

私は夫にバレないように
綺麗な服を着てメイクをして
彼と会った。

会う前に結婚指輪を
バックのメイク道具の中に隠した。

「久しぶり!綺麗になってて
一瞬わからなかった。」

「ありがとうございます。」
好感触だ。掴みはいい。

私はお酒を一滴も飲まなかったが
彼はたくさんお酒を飲んでいた。

「あー、楽しすぎて飲みすぎた。」
「本当、私も楽しかったです。」

彼はさりげなく
私の腰に手を回して
抱き寄せてきた。

「あー、俺酔ってるかも。」
「たくさん飲んでましたもんね。」
「やばい。行きたいんだけど。」
「どこにですか?」
酔ってないのもあって
とぼけて意地悪を言う。

彼が耳元で囁いて
私たちはホテルへと入った。

そして、私は彼に抱かれた。

終わった後に私は指輪をはめる。
「えっ?その指輪は?」
彼が驚いて聞く。

「結婚指輪ですよ?」
私はにっこりと彼に微笑んだ。

私もまだまだ大丈夫。
もっと、他の人ともセックスしてみよう。
と、思いながらホテルを後にした。

ホテル代とセックス セックス依存症という名のもとに#11