それからほどなくして、ベッドで2回戦目。
さっきのフェラでの射精は前座。これからメインと明里は意気込んでいたけれど、良い感じにクンニでほぐされたところでフェラしてみても照が勃起しないのである。
「さっき口内射精しちゃって、立たないって!?どういう訳よー。わたしはどうすればいいわけ?」
明里が呆れてひっくりかえる。
照は心の底から申し訳なさそうに弁解する。
「口内射精が久しぶりでうれしくて出し過ぎちゃったみたいで。ごめんよ」
弁解すればするほどに、ペニスは小さく縮こまっていく。
実際の所、照の仕事は最近忙しいようで、プレッシャーのかかる現場もあり疲れ気味なことは明里にも分かっていた。だから勃起しなくても仕方が無いというのも頷ける。
しかも明里はすこし罪悪感があった。
トキオのペニスを思い浮かべながら、フェラチオして夢中になり過ぎて、口内射精させてしまったから責任を感じていた。明里は照を責めることは出来ない。
それよりも明里は不安があった。
照は勃起しない可能性をおそらく自分で分かっていたので、今日のクンニがいつも以上に丁寧でねっとり時間をかけてくれたのである。
うれしい反面、明里の身体は完全に覚醒している。
どこを触られても敏感に感じる。火照っている。
この状態で、お預けさせられたら正直・・・。
「わたし、今なら他の人のペニス挿入できちゃうよ。照くん、いいの?」
「うーん、そうだなー。うれしいかな。寝取られ好きだから」
照は明里が本当に他人棒を受け入れることなど無いと信じ切っている。
明里の言葉も、自分を勃起させるための言葉責めだと考えていて
「明里はほんと、やさしいなあ」などつぶやきながらニコニコしている。
明里は、火照った身体を自分で抱きしめながら
「とうとう旦那とセックスかぁ・・・。」とつぶやいた。
重たい気持ちになる。
いまいち気持ちが盛り上がらないが、
まあその時はその時。旦那のチンポでもいいから入れたくなる夜もある。
久しぶりで旦那もきっと喜ぶだろう。そんなことを考えていた。
すると照の携帯がなった。
「あ、ごめん仕事だわ。ちょっと出ないとまずそう」
照は洗面所へうつり部屋のドアを締める。
「納期の連絡が遅れてすみません」など会話が少し漏れ聞こえるが、何やら真剣に謝っている様子だ。
照は本当に忙しくて疲れているのかもしれない。
きっとセックスどころじゃ無いのにわたしに会に来てくれたのかもしれない。
そう思うとうれしくて心がすこし落ち着いた。
ふと自分のスマホに目を落とすとメッセージアプリの未読通知が。
誰だろう?と思ってメッセージを開いてみると。
「今夜は満月だね。もしかしてセックスしたかったりするかなって?笑」
トキオからのタイムリーな誘いだった。
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1 オナニーの日はセックス禁止
2 熟女と若い男
3 口内射精
4 自撮りAV
5 満月と若い他人棒
照と明里の過去のストーリーは?
照と明里の最初の物語はこちらの単行本に収録されています。