明里は久しぶりに夫のペニスを見た。
元スポーツ選手だった夫だ、今もそれなりの身体をしている。
もしかしたら、照くんのペニスより立派かもしれない。そんなことを考えていた。
「いいのよ、続けててください」
夫のあまりに慌てぶりに苦笑いしながら明里はそのまま立ち去ろうとした。
夫はあわててテレビの電源を消そうと、テレビの裏側に回り込む。その時に足をケーブルに絡ませて転んだ。
その拍子にテレビにケーブルでつながっていたスマホが床に落ちてすごい音がなる。
明里はその様子を苦笑い見ながら
「あー、スマホ割れちゃうわよ」
と声をかける。そこで違和感に気がつく。
「スマホをつないで見てるの?」
明里はそのままテレビの画面を見つめている。
無修正のフェラチオのシーンが続く。
色気のあるスケベそうな女が、
バスルームでジュポジュポとペニスをむさぼっている。
男優が何か言う。
「旦那のより、大きくてほしくなるだろ。いれてほしいか?」
女優にクンニもしないのか?と映像の中でもうんざりする。
乱暴に今すぐ挿入しようと男優が頼んでいる。
よく知っている声だ。
「うん」
女優・・・、いやこの薄汚い商売女も、
あきらかに愛撫してほしそうなのに
夫は、ろくに愛撫もせずに自分の欲望のままに、この小太りのブスにペニスを突き刺そうとしている。
「よく、あなたなんかとセックスできるわね。この女。お金でも払ったんでしょう?」
明里はそう言い残すとドアを閉め自分の部屋へと入った。
薄々、そんなことと分かっていたし、
自分もずっと照との関係を続けていて同じであるとは思っていた。
けれどそれを目の当たりにはしたくなかった。
それに夫のあの雑なセックスをゆるしている女がいると思うと、
それが夫を増長させるのだ、とあの女にも腹がたった。
そしてなにより、
そんな女とのスマホでとった動画でオナニーするくらいなら、
わたしを犯せばいいのに、と朝、ハミガキで覗いてきた時に、
胸を揉むなり、さっきの女にしたように強引に入れようとすれば良いのに。
と腹がたった。
あんな女よりわたしの方がよほどスタイルもよくて、フェラチオもうまい。胸も私の方が大きいし、腰もくびれている。尻もあがっている。
どうしてあんな女に勃起して、オナニーまで。
信じられない。
明里は照に電話したかった。
けれど照は会社で、今日は仕事で追われているはず。
ただでさえ忙しい日中の時間を私がうばってしまったのだ。
照には電話できない。
スマホを見つめていると、通知が来ていた。
照かもしれない。
開くと「迎えに行くよ」の文字、トキオからだった。
いいとも悪いとも返せず、ただ迎えに来てほしい場所だけを書いて返信した。
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1 オナニーの日はセックス禁止
2 熟女と若い男
3 口内射精
4 自撮りAV
5 満月と若い他人棒
照と明里の過去のストーリーは?
照と明里の最初の物語はこちらの単行本に収録されています。