ラブホテルで二人の悪ふざけは続く。
「男の人が嫉妬して興奮する、っていうのが私にはよくわからないんだよね。私だったら、照くんが他の女の人とイチャイチャしてるの見たら、なんかそんなならもういいやって諦めちゃうし。悲しくなっちゃうんだよね。その女の人のことが好きなんだ、って。」
「確かにな〜。スワッピングは忙しいよね。明里のことも気にしないといけないし、目の前の女性も大切にしないといけないし。」
「それに、私を差し出してその目の前の巨乳で若い女の子と照くんがセックスしたかっただけじゃないの?って思っちゃうと思う。」
明里は不安をしっかりと伝える。
「うーん。確かにそう言われるとそうかもしれない。」
真剣に悩むそぶりの照。
「こらっ。」
明里が頭をこづく。
「うそ、うそ。そんなことないよ。たとえ巨乳で若くて、くびれてたとしても、そんなことはないんだよ。明里が悶えてる姿を見て興奮したいんだよね。スワッピングだと話がややこしくなるから、単独男性を交えての寝取られで考えてみよう。」
「そだね、照くんは他の女の人とセックスしたい訳じゃないんだもんね。私が他の人とセックスするところをみたい訳だもんね。」
「そうそう。それでも十分に興奮する。」
「それでも?なんか引っかかるけど。」
「すみません、それが!興奮します。ところで明里は他の人とセックスしてみたいと思わないの?」
男性は目移りする話をよく聞くが、女性には無いのだろうか?と照は明里にきく。
「あんまり思わない。怖いし、気持ち悪い、っていう想いのがまさっちゃう。
他の人とセックスしてみたい女の人なら確かにいい機会なのかもしれないね。
でもそんな人ばっかりじゃないと思う。
その場合、女性のメリットないよね?」
「確かに。女の人って寝取られのメリットとか、興奮って難しいね。」
その時、突然にインターホンがなった。
「え、なになに!?」
明里は慌てる。
「あ、そうだった言い忘れたけど、ちょっとスペシャルゲストを。」
「え、ふざけないでよ。どういうこと。ここラブホテルだよ。」
「3人料金を先に払ってるから大丈夫。フロントにも後から来ること伝えてあるから。」
「そういうことじゃないってば。誰なの一体?追い返してよ。」
明里は怒りながら、狼狽えている。
「俺が呼んだから、追い返すなんてできないよ。ちょっと、ね。ちょっとだけだから、話だけでも聞いてみようよ。」
「もう酷いよ。そうやってなし崩しで、寝取られさせようとしてるんでしょ。」
「してないよ。ほんと話だけだから。今時、同意の無い寝取られは性加害だから犯罪だから。」
「もうラブホテルにもう一人呼ぶ段階で、性加害事案なんだけど。」
照は平謝りしながら、腰にバスタオルをまく。明里も急いで下着をつけ服をしっかりと身につけている。
「ちょっと薄着くらいでいいんじゃない?」
照が質問する。
「ふざけないで。変な男に隙を見せられないし。」
とピシャリと断られた。
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