「ほらほら挨拶して」
関根がテツの手を引っ張って、リサとトニーが座るソファまで連れてきた。
そしてソファに座る二人のテーブルの前に、関根が正座で座る。
「え、ここに座るんですか?」
テツが立ったまま戸惑っている。
「そうだよ、僕らあとから来たんだから邪魔しないように、一緒に会話に入っていいですか?って聞くんだよ。すでにできあがってるペアには断る権利があるから。
もう、早くズボズボ始めたいのに、のこのこ邪魔しに来やがってこのインポ野郎、って女性が思ってるかもしれないでしょ?」
関根はリサの顔を見て、ねえ?という表情。
リサは無言でうなずく。
「私達、もうあっちの部屋にいこうかと思ってました」
「リサっ、さん・・・。」
それを聞いたテツが何か言いかける。
そして、関根の隣に正座して座り、小さな声でつぶやく。
「一緒に、すこし話しませんか・・・。」
関根はそれを聞いてニコニコしている。
「ね、みんなで話そうよ。新規同志、仲良くしようよ。ほら挨拶して」
「テツです・・・」
「リサです」
二人はちらっと顔を合わせたがその後、うつむきながらお互いに自己紹介する。
「このくだり、本当に必要なんですか?関根さん」
トニーが呆れた様子。
「いるでしょ!はじめてあった二人なんだよ。
しかし、リサさんその下着素敵ですね。まさかこんな変態の巣窟に、何で純白のレース下着。エロすぎて、頭おかしくなりそうですよ。テツさん、ねえ!?さっきぶっかけたいって言ってたよね」
リサがビクッとする
「え、ぶっかけたい、あなたが?」
リサはテツの顔を見る。
「あ、ああ、ええと。うん、リサにぶっかけたいよ」
テツの解答に、リサは目を丸くして見つめている。
すると突然、関根が立ち上がる。
「あー、どうしようかなーこまったなー」
困ったな〜、困ったな〜、と
その場でぐるぐると歩き回る。
「リサちゃんの穴は二つしか無いんだよ。口とマンコ。この店はアナル禁止だから。汚れるからね。店に迷惑かけるから。臭くなるしさ」
「あのー、関根さんいったい?」
リサもテツも困惑して、関根を見上げている。
「じゃんけんとか言い出さないでよ」トニーが言う。
「それだ!」関根は今思いついた!という風に、手を叩く。
「さすがトニーさん、じゃんけんだよ」
「じゃんけん、ですか?リサが聞く」
関根はリサとテツを交互に見ながら、
「リサちゃんの穴、争奪じゃんけん!勝った二人がリサちゃんを串刺しにする。
負けた一人は、オナニーまでは許す、ってことで」
リサもテツも目を見開く。
「待って、わたしまだ心の準備が」
「何言ってんだよ。ルーム行こうとしてたじゃん、準備できてるんだろ。この淫乱女」
「え、ちょっと」
関根の態度にリサは顔を真っ赤にする。
「トニーさんのチンポ咥えさせて、ってさっきから我慢汁くさいんだよ」
「もう、やめて、やめてください」
リサはうつむく。リサは罵倒されるのはまんざらでもないようだ。
テツははじめてみるリサの様子に心がざわざわとした。
「じゃあ淫乱は、誰のチンポでもいいからいれてほしいって事で、じゃんけんね。いくよ。最初はグー」
「え、本当にやるんですか?」
テツがトニーに聞く。
「彼は本気だね」
トニーがテツに諦めるように、と目で訴える。
「じゃんけん、ぽん!」
関根が天井を仰ぐ
「かーっ!淫乱は念が強すぎる、いきなり本命勝たせるんじゃないよ!」
トニーがグー、関根とテツがチョキ。
トニーが勝ち抜けた。
リサは、ほっとして微笑む。
「くそー、のこりの穴を賭けていくぞテツさん。じゃんけんぽん」
関根はチョキ、テツはパー。
「あ、やったー。勝った勝った!あの淫売を懲らしめてやる」
テツは、唖然として
「あの、本当に、妻とあなたたちはセックスする気ですか」
関根が人差し指を左右に振る、違うよ、という合図
「今、この変態バーには妻なんていない。
3Pしたくてしょうがないリサちゃんっていう、
セックスアピールに溢れる淫乱がいるだけだよ」
テツはリサの顔を見つめる。
リサもテツを見つめ返す。
「じゃあおいしそうなリサちゃん、いっただきまーす」
関根はソファに飛び乗る。リサを関根とトニーが挟む形、
その目の前で正座をして3人を見上げる、テツという形になった。
この続きは
8月14日発売の最新単行本「3Pされたい女〜じゃんけんで勝った二人が串刺し〜」に収録されています。
読み放題配信中、是非お読みいただければと思います。